INDEX
日本の光熱費は、先進国の中では平均的と言ってよいようです。
各国の水準 (日本を100とした場合) | アメリカ | イギリス | フランス | ドイツ |
電気 | 93 | 100 | 108 | 158 |
都市ガス | 57 | 73 | 87 | 85 |
上水道 | 96 | 194 | 170 | 240 |
下水道 | 208 | 210 | 243 | 367 |
(出典:公共料金の窓(改訂版) 平成25年度消費庁委託調査 公共料金の内外価格差)
ですが、日本は南北に長い国なので地域によって気候の差が大きく、同じ時期でも住む場所によって電気代やガス代が若干変わってきます。
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一人暮らししている日本人の電気代は、ひと月平均5,791円です。ですが、季節によって差が出やすいのが電気代。夏や冬はエアコンをつけていることも多いので、その分、電気代が高くなります。
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年))
※以下、ガス代と水道代も同様。
季節による電気代の違い | |
1月~3月 | 6,535円 |
4月~6月 | 5,916円 |
7月~9月 | 4,489円 |
9月~12月 | 5,135円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
冬の寒い時期、1月から3月に一番電気代がかかっています。
地域による電気代の違い | |
北海道・東北地方 | 6,463円 |
関東地方 | 5,594円 |
北陸・東海地方 | 5,956円 |
近畿地方 | 5,641円 |
中国・四国地方 | 6,186円 |
九州・沖縄地方 | 5,554円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
日本の北に位置し、冬の寒さが厳しい北海道と東北地方の電気代が一番高くなっています。
一人暮らししている日本人のガス代は、ひと月平均3,021円です。物件によってプロパンガスのところと都市ガスのところがあり、どちらになるかで料金に大きな差が出ます。プロパンガスのほうが高く、使った量は同じでも都市ガスの3倍かかることもあります。
季節によるガス代の違い | |
1月~3月 | 3,333円 |
4月~6月 | 3,155円 |
7月~9月 | 2,071円 |
9月~12月 | 2,533円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
ガス代は夏の時期にはあまりかからないようで、一番かかっている1月~3月の冬の時期と比べて1,000円以上少なくなっています。
地域によるガス代の違い | |
北海道・東北地方 | 2,983円 |
関東地方 | 3,115円 |
北陸・東海地方 | 2,789円 |
近畿地方 | 2,959円 |
中国・四国地方 | 2,858円 |
九州・沖縄地方 | 3,210円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
電気代ほど大きな差はありませんが、関東と九州・沖縄が他の地域に比べて少し高いようです。
一人暮らししている日本人の水道代は、ひと月平均2,172円です。水道代は基本的に2か月に1回、2か月分をまとめて支払います。水道局の管轄によって料金設定が異なるため、地域によって差があります。
季節による水道代の違い | |
1月~3月 | 2,076円 |
4月~6月 | 2,305円 |
7月~9月 | 2,071円 |
9月~12月 | 2,242円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
水道代は季節にあまり関係なく、どの月も同じくらいかかっています。
地域による水道代の違い | |
北海道・東北地方 | 2,648円 |
関東地方 | 2,200円 |
北陸・東海地方 | 2,049円 |
近畿地方 | 1,833円 |
中国・四国地方 | 2,235円 |
九州・沖縄地方 | 2,198円 |
(出典:総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年) 4半期ごと)
実際に電気・ガス・水道を契約するときの手続きを解説していきます。まず、ざっくりと表にまとめたもので全体像を把握しておきましょう。
電気 | ガス | 水道 | |
申し込み時期 | 引っ越しの1週間前までに ※会社によっては当日、電話やインターネットで申込し、その日のうちに使えるようにしてくれるところもあります。 |
引っ越しの1週間前まで | 引っ越しの1週間前まで |
手続き方法 | 電話、インターネット | 電話、インターネット | 電話、インターネット |
立ち会いの有無 | 無 | 有 | 無 |
電気の契約にアンペア数が必要になる場合がありますので、ここではまずアンペアについて解説していきたいと思います。
アンペア(A)は電気の流れる量を表す単位で、電気会社と契約するアンペア数が大きければ大きいほど、一度にたくさんの電気を使うことができます。
契約するアンペア数によって基本料金が変わる制度を「アンペア制」といい、この制度を採用している電気会社と契約する場合は、アンペア数をいくつにするか、選ぶ必要があります。(北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、九州電力など)
それでは、どのアンペア数で契約すればいいのかを考えていきましょう。それぞれの家電のアンペア数の目安を知り、全部同時に使った場合のアンペア数を計算してみてください。(同時に使う可能性のある家電だけでOKです。)
下記に代表的な家電のアンペア数と、実際に計算してみた例を紹介します。
家電 | アンペア |
冷蔵庫(450Lクラス) | 2.5A |
電子レンジ(30Lクラス) | 15A |
炊飯器 | 13A(炊飯時) |
洗濯機 | 2A |
掃除機 | 10A(強で使用) |
エアコン | 5.8A(冷房) 6.6A(暖房) |
ヘアドライヤー | 12A |
アイロン | 14A |
ノートパソコン | 0.3A |
冷蔵庫の電源は常に入れっぱなしなので、必ず計算に入れるようにしてください。
そのほか、暖房をつけた部屋で、ご飯を炊きながら、電子レンジで調理している場面を想定して計算してみましょう。
冷蔵庫+エアコン(暖房)+電子レンジ+炊飯器
=2.5+6.6+15+13
=37.1
東京電力の場合、10Aからはじまり、15A、20A、30A、40A、50A、60Aのプランがあります。
30Aでは容量が足りないので、40Aで契約するのがいいということになります。ただ、ご飯を炊く時は電子レンジなど他の家電は使わないようにする、暖房を一時的に切るなど、使用時に工夫すれば30Aの契約でも問題なく使用できます。もし迷った場合は、契約する電力会社に相談してみてもよいでしょう。
日本の家庭用電源の電圧は100ボルト(V)ですが、東日本は50ヘルツ(Hz)、西日本は60ヘルツ(Hz)と周波数が異なります。今、販売されている家電はどちらの周波数でも使えるので問題ありませんが、20年以上前の古い家電を使うときには注意が必要です。
家電に「50Hz/60Hz」とある場合は問題ありませんが、「50Hz専用」あるいは「60Hz専用」と書いてある場合は、対応する地域でしか使えません。
家電を譲ってもらったり、リサイクルショップなどで中古を購入する際には、住んでいる地域で使えるかどうか、対応している周波数をチェックするのを忘れないようにしましょう。
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