UPDATE | 2021年05月12日
新型コロナウイルスの影響で日本でも入国制限が続いている今、海外で日本語のオンライン授業を受けている外国人が増えています。教えているのは日本に住む日本語教師。これまでの対面授業とオンライン授業は何が違うのでしょうか。また、オンライン授業は受ける前にどのような準備が必要なのでしょうか。
INDEX
まずはオンライン授業のメリットとデメリットを確認しましょう。
オンライン授業のいちばん大きいメリットは、外国にいても、先生の顔を見ながら授業が受けられることです。会って授業するわけではないので、新型コロナウイルスに感染する心配もありません。
デメリットは授業中に質問したくても、なかなか質問できないことです。また、自分が持っているデバイス(パソコンやipad)やインターネットの通信環境によって、つながりにくい場合もあります。
実際に授業が始まる前に試してみて、つながらなかったり使えなかったりした場合は、早めに日本語学校に相談しましょう。
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オンライン授業ではビデオ通話ができるツールが使われます。
国内の日本語学校でよく使用されているのはZoomです。学校からURL、またはID・パスワードが送られてきます。オンライン授業の前にZoomのアプリケーションをダウンロードして、授業時間にインターネットの通信環境が整った場所にいれば、簡単にアクセスできます
Zoomの他にもビデオ通話ツールがありますが、ほとんどの日本語学校では、授業の前にツールの使い方を説明してくれます。心配しなくてもいいでしょう。
そしてビデオ通話ツールと一緒に使われるのが、Google Classroomなど離れていても宿題を出せるツールです。先生がチェックすることもできるので便利です。また、連絡はGmailなどメールですることもあります。
まずはipadやパソコンなどオンライン授業が受けられるデバイスと、整った通信環境が必要です。もしデバイスがなければ、スマートフォンで授業が受けられるかどうか学校に聞いておきましょう。
通信速度が遅い場合や、買うように言われた教科書が自分の国で手に入らない場合も学校に相談してください。
すべて授業が始まってからではなく、授業が始まる二週間くらい前までには相談したほうが良いです。
オンライン授業を受けるのが初めての人も多いかもしれません。新型コロナが流行し、すぐに日本へ入国できないことも含めて不安を感じるのは当たり前のことです。
日本語学校は、海外にいる学生がオンライン授業のストレスを感じないように、努力をして授業ができるように工夫をしています。PowerPointを使った解説が全員しっかりと見えるなど、対面授業ではできなかったことが、オンライン授業ではできます。
人によりますが、日本人の学生は「オンライン授業のほうが楽」と言う人もいます。日本に留学する前のチャンスだと思って、自分の国でもオンラインを利用して日本語の勉強を頑張りましょう。
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読書が好きなフリーライター。大阪で生まれ育ち2010年に上京。取材記事や書評、コラムを執筆。現在は文筆業のかたわら、都内の日本語学校で外国人に日本語を教えている。
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