Japan Guide & Information
Japan Guide & Information
1.所得税
例えば、アルバイトをすると、給料をもらいます。その給料は所得となり、その個人の所得に対してかかる税金は「所得税」と呼ばれます。所得が多くなるほど、税率が高くなります。
【納める所得税の計算方法】
収入-経費など※1=所得金額
所得金額-控除※2=課税所得金額
課税所得金額×税率※3=納めなければならない所得税
※マークのところについて説明します。
1. 「経費」は、仕事・アルバイトを行うためにもらった金額です。例えば、アルバイト先までの交通費は経費に含まれます。また、もしアルバイトで自分の携帯を使って電話することが多く、その通信費をアルバイト先からもらった場合もその金額は経費となります。さらに、出張などでどこかで泊まる必要がありましたら、宿泊代金も経費として認められます。
2. 「控除」は、課税対象額を減少させる仕組みです。納税額を算出する際に個人事情によって適用される各種控除を差し引くことによって、納付金額が減ります。
例えば、大学や大学院など特定の学校に通っている留学生の方は、「勤労学生控除」が受けられます。ただし、専門学校や日本語学校に通っている人は対象外となりますので、ご注意ください。
また、租税条約を締結している国からの留学生であれば、所得税が免除される場合があります。出身国が租税条約の締結国であるかどうかについては、【外務省の条文検索サイト】にてご確認ください。
他の事情(例えば扶養家族がいる場合)を考慮する様々な控除もありますので、必要に応じて税務署で相談しましょう。
3. 税率は、課税所得金額によって決めるものです。以下の表をご参考ください。
課税所得金額
|
税率
|
控除額
|
1,000円~1,949,000円
|
5%
|
0円
|
1,950,000円~3,299,000円
|
10%
|
97,500円
|
3,300,000円~6,949,000円
|
20%
|
427,500円
|
6,950,000円~8,999,000円
|
23%
|
636,000円
|
9,000,000円~17,999,000円
|
33%
|
1,536,000円
|
18,000,00円~39,999,000円
|
40%
|
2,796,000円
|
40,000,000円以上
|
45%
|
4,796,000円
|
さて、所得税は具体的にどうやって納めるのでしょうか?
多くの場合、アルバイト先によって自動的に納付額は計算され、給与から差し引かれるので、自分で手続きを行う必要はありません。このように所得税が給与から差し引かれることは、「源泉徴収(げんせんちょうしゅう)」と呼ばれます。
なお、もしアルバイトの給料以外で、大きい所得があった場合は、自分で申告期限までに税務署に確定申告書を出して税を支払う必要があります。
各年分の所得税の申告・納付の期間は、翌年の2月16日から3月15日までです。自分は手続きが必要かどうか、その期限までにアルバイト先または税務署で相談しましょう。
「所得税を支払ってください」といったお知らせなどは届かないので、留学していたとき私も手続きが必要か、不要か悩んだことがあります。しかし、自分のケースについて期限までに税務署に相談して、分かりやすく説明してもらいましたので、安心できました。
この記事を書いた人
-
カンダジェンカ アレーナ
(株)アクセスネクステージ 外国人進路支援事業部の社員。ベラルーシ出身。2021年6月に来日し、2023年3月までお茶の水女子大学で国費研究留学生プログラムに参加。趣味はPCゲーム、絵描き、国際交流。
Popular articles
Popular articles