UPDATE | 2023年09月06日
日本に留学中の方は、いろいろなショップで多くの面白いものを見つけたかと思います。私も日本に来たばかりのとき、「あ、このお菓子、母に食べさせたい!」とか、「このお皿、友達への素敵な誕生日プレゼントになりそう!」などと考えたりしていました。 しかし日本から海外へ荷物を送るためには、母国と同じようにそのまま送れないと知って驚きました。ハガキや本1冊ぐらいならそのまま送ってもらえますが、いくつかのものが入っている荷物の場合はどうすればいいのでしょうか。 この記事では、国際郵便を使った海外への荷物の送り方を説明します。
INDEX
まずは、送りたいものを確認しましょう。注意すべきことが2点あります。 ・日本から送っていいものかどうか ・宛先の国に送っていいものかどうか まず、全世界共通で発送ができないものの代表例として、スプレー缶、アルコール飲料(アルコール濃度24%を超えるもの)、香水、貴重品(硬貨・紙幣・宝石など)といったものがあります。また日焼け止め、マニキュア、モバイルバッテリー、使い捨てカイロなども送ってはいけないもののようで、私は意外に思ったことがあります。 また、国によって送れないものもあります。例えば牛肉が禁制品となっている国の場合などは、カップラーメンやコンソメも送れないので、お菓子やおやつを送る際には注意しないといけませんね。 これらの情報は、すべて郵便局で確認することができます。また、日本郵便のホームページでも確認できますので、送る前によく調べておきましょう。
送りたいものが決まったら、次はどのように梱包するかを考えないといけません。 まず考えられるのはダンボール箱です。ダンボール箱は、郵便局だけではなく、100円ショップやホームセンターなどでも買えますし、オンライン店舗でも注文可能です。また、スーパーマーケットなどで無料でダンボール箱をもらえることもありますので、近くの店舗で「無料のダンボール箱はないですか?」と聞いてみるのも一つの手です。(ただし、肉・野菜や家電製品などの絵が描かれた箱は避けましょう。禁制品が入っていると見なされ、発送してもらえない可能性があります。) ダンボール箱の中に荷物を入れると、物によっては箱との間に隙間ができる可能性がありますが、荷物が壊れやすくなるので、隙間はなるべく埋めた方が良いです。隙間埋めには、エアーキャップ(プチプチ)などの緩衝材を使いましょう。これも100円ショップやホームセンターなどで買うことができます。また、環境にやさしいものを使いたい場合は、新聞紙や古紙も使えます。 最後に、ダンボール箱を閉じるためにテープが必要です。日本には、ガムテープ、布テープ、OPPテープなど様々なテープの種類があります。テープは100円ショップ、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどで買えます。国際郵便で荷物を送る際には、箱が開いてしまったり破損したりしないように、しっかりととめられるガムテープを使うのが良いでしょう。 荷物の梱包が終わったら、段ボールの大きさと重さを測りましょう。宛先と発送方法ごとの料金と日数を日本郵便のホームページから調べることができます。 ちなみに、荷物の重さが2kg以下の場合は、相応しいサイズの箱があればより安い郵送方法が選べ、お金を節約できます。「60cmを超えない長さ」に「幅」と「厚さ」を足して「合計が90cm以下」だと、小形包装物としてより安く送ることができます。
荷物を梱包したら、次は送り状を作ります。 送り状は、オンラインでの作成になります。まずは日本郵便の「国際郵便マイページサービス」に登録しましょう。マイページサービスは、日本語、英語、中国語で見ることができます。一度登録すれば次回から自分の住所などを入力せずにスムーズに簡単に送れます。その上、送り状を作成する際に送り先の住所も保存しておくことができます。よく送る住所の場合は便利なシステムです。 マイページの使い方と送り状の作り方については、日本郵便のホームページにわかりやすい動画(STEP 03 送り状などの書類を準備)があるので、ぜひ見てみてください! 作った送り状は、印刷する必要があります。プリンターが自宅にない場合は、コンビニエンスストアで印刷することが可能です。また、スマートフォン版のマイページサービスを使えば、郵便局の専用末端(ゆうプリタッチ)から印刷したり、窓口で局員さんに印刷してもらうこともできます。
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荷物と印刷した送り状を持って郵便局に行きましょう。 郵便局は「郵便窓口(手紙や荷物の発送・切手の販売などを行う窓口)」と「保険窓口・貯金窓口(保険・貯金など金融サービスを扱う窓口)」に分かれています。荷物を発送する際は郵便窓口に並びましょう。郵便局によっては、まず発券機で番号札を取ってから順番を待つ必要があります。迷ったら、局員さんに「すみません、荷物を送りたいのですが、どうすればよいでしょうか」と聞きましょう。 番号札を取った場合は、番号順に呼ばれますので、自分が持っている番号札の番号が呼ばれたら窓口に向かい、局員さんに荷物と送り状を渡し、発送代金を支払います。 無事手続きが終わったら、最後に局員さんから追跡番号(送り状右上のバーコード下にある番号と同じもの)が書かれた書類を渡されます。追跡番号を、郵便追跡サービスのページに入力すると、発送した荷物が今どこにあるか確認できます。 これで郵送に関する作業は終わりです。やった!
上記のステップは複雑そうにみえるかもしれませんが、一回やってみればすぐに慣れます。また、分からないことや迷うところがあれば、気軽に郵便局で聞いてください。もし送り状に何か間違いがあっても、局員さんがきちんと修正してくれるので安心してください。 海外にいる家族や友達が喜んでくれそうなお土産を送ってみましょう!
(株)アクセスネクステージ 外国人進路支援事業部の社員。ベラルーシ出身。2021年6月に来日し、2023年3月までお茶の水女子大学で国費研究留学生プログラムに参加。趣味はPCゲーム、絵描き、国際交流。
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